【水腫】関節液で膝がぶよぶよ!変形性膝関節症の炎症対応を勉強!!

整形外科

底辺理学療法士のトリぞーです。

 

担当の利用者が最近、膝が痛い

 

と言うようになりました。

 

すると、ある日

 

めっちゃ痛いと言うのでみてみると

 

膝がぶよぶよになっていました。

 

熱感もあります。

 

そんな時は理学療法士として

 

どのように対応すればいいか

 

今回勉強しました。

 

 

 

関節水腫

 

 

関節水腫とは

 

関節を包んでいる袋の中に

 

滑液(関節液)が溜まった状態です。

 

関節包は外側が線維性膜

 

内側が滑膜で出来ています。

 

滑膜は関節内の異常に対して

 

滑膜炎(炎症)の形で反応します。

 

変形性膝関節症における膝関節の腫脹は

 

多くの場合、関節水腫が原因となります。

 

関節液には発痛物質が含まれており

 

多量の貯留は物理的な刺激としての疼痛

 

関節可動域制限の原因となります。

 

関節穿刺(水抜き)により一時的な除痛効果が得られ

 

また、吸引した関節液の性状を観察することにより

 

化膿性関節炎偽痛風血友病性関節症などとの

 

鑑別がある程度可能となります。

 

 

 

 

関節水腫のメカニズム

 

 

膝関節の表面には軟骨があります。

 

この軟骨が何らかの原因で

 

少しだけ剥がれてしまいます。

 

すると、剥がれた軟骨が

 

滑膜を刺激します。

 

すると、滑膜は炎症を起こします

 

滑膜は炎症の原因である

 

剥がれた軟骨を押し流すために

 

関節液を過剰に分泌します。

 

これが関節水腫となります。

 

 

 

関節液の性状

 

 

関節液の性状

 

疾患によって変化します。

 

正常な関節液は

 

無色透明であり

 

粘性が高いです。

 

変形性膝関節症の場合は

 

透明でやや黄色がかっています。

 

そして粘性は高いです。

 

しかし、関節リウマチになると

 

関節液は不透明になり

 

粘性が低くなります。

 

 

 

治療

 

 

薬物療法では

 

非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の

 

内服や外用剤の使用が一般的です。

 

NSAIDsは関節炎による疼痛には

 

効果を発揮しますが

 

慢性期での萎縮を生じた

 

関節周囲筋の疼痛には

 

効果が乏しいとされています。

 

さらに、NSAIDsの関節内注入は

 

関節軟骨に対する保護的薬理作用がないことから

 

長期的にみると膝OAの進行を早める可能性もあります。

 

 

 

 

理学療法

 

 

関節水腫が見られ

 

膝の痛みが強い場合は炎症が起きています。

 

この時は関節軟骨を破壊に向かわせるように働く

 

炎症性サイトカイニン(酵素)が

 

多く産生されています。

 

この時に運動を行うと

 

炎症がさらに悪化します。

 

なので炎症を抑制することが大切であり

 

無理な理学療法介入を行わず

 

安静につとめる必要があります。

 

しかし、炎症状態であっても

 

関節軟骨への栄養を考慮して

 

適度な関節運動荷重は必要です。

 

関節への荷重と

 

荷重からの解放の繰り返しにより

 

関節液が関節軟骨内に出入りします。

 

メカニカルストレスがないと

 

関節軟骨内への関節液の出入りがなくなり

 

軟骨細胞の代謝に悪影響及ぶと考えられます。

 

 

 

寒冷療法

 

 

炎症にはとにかく冷やす。

 

こんなイメージがありますが

 

ある資料によると

 

寒冷療法に消炎効果は期待できない

 

とありました。

 

組織温度が30℃以下に冷却されると

 

軟骨分解酵素の活動が停止すると

 

報告されています。

 

しかし、コールドパック冷却方法では

 

明らかな皮膚温度低下はみられません。

 

しかし、冷やしても意味がない

 

と言うわけではありません。

 

寒冷療法は消炎効果ではなく

 

精神的慰安が目的であり

 

それでも十分な鎮痛効果

 

得ることが出来るとあります。

 

 

おわりに

 

今回は変形性膝関節症による

 

膝の炎症に対する対応を勉強しました。

 

やはり炎症がある場合は

 

基本は安静にすること。

 

しかし、適度に関節を動かしたり

 

荷重をかけることも必要とあります。

 

しかし、この適度ってのが難しい。

 

今の段階では痛みがない程度に

 

自転車を漕いでもらい

 

荷重としては

 

自宅で生活をしているので

 

それで十分いいかなと思います。

 

基本的には痛みがない

 

次の日も痛みがないで

 

様子を見たいと思います。

 

 

 

参考資料

 

・標準整形外科学

・メカニカルストレスと変形性膝関節症の理学療法

・理学療法ハンドブック

・寒冷療法施行部位の違いが疼痛と満足度に及ぼす影響