【P/F値とは?】P/F値とは何か?底辺理学療法士が勉強しました。

底辺理学療法士のトリぞーです。

急性期病院に勤めている方は聞いた事があると思います。

P/F値

 

その他の施設や学生の方は聞き覚えのない言葉かもしれません。

しかし、呼吸器疾患を診る際に非常に重要になってくるので、勉強しました

 

PaO2とFiO2

 

P/F値PとはPaO2動脈酸素分圧)、FとはFiO2吸入酸素濃度)のことを示します。

PaO2は正常で70〜100torrとされており、これは通常の空気を吸入している時の正常値です

 

酸素療法なでど、酸素を投与している場合とは異なります。

その際は

「PaO2=吸入酸素濃度×4〜5」

で大体の予測をつけることができます。

 

また、PaO2は年齢と共に正常値も変化します。

その際は

「PaO2=110-年齢/2」

で大体の予測をつけることができます。

 

吸入酸素濃度は通常100%50%と表示されますが、FiO2の場合は1、0.5、と表示します。

酸素を吸入していない空気(room air)はFiO2「 0.21」となります。

これは空気の中で酸素の割合が20.95 %だからです

 

 

P/F値を臨床で活用

 

P/F値とはPaO2をFiO2で割った数値です

この値が300以下では呼吸障害を示します

さらに200以下は重篤な呼吸障害を意味しています

 

例えば臨床で吸入酸素濃度55%の酸素を投与されている患者がいます。

その方の血液ガスデータをみるとPaO2は108torrと示されています

正常のPaO2は70〜100torrなので、血液ガスデータだけを見ると血液中に十分酸素があることになります

しかし、この場合の正常値のPaO2は通常の空気(FiO2 0.21)を吸っている場合です。
この患者は55%の濃度の酸素(FiO2 0.55)を吸入しています。

なのでP/F値は

P/F値=108/0.55=196

P/F値は196、これは200以下なので重篤な呼吸障害を呈していることになります

 

今度は吸入酸素濃度35%の患者がいらっしゃいます。

この方の血液ガスデータではPaO2は110torrです

さっきの方よりPaO2は増加していますが、まだ空気中の酸素より濃度の濃い酸素を投与されています。呼吸障害を呈しているかもしれません。P/F値を計算してみましょう。

 

P/F値=110/0.35=314

P/F値は314です。

ということは300以上なので呼吸障害にはなっていないと考えられますね。

しかし、これはFiO2 0.35だからですので、酸素投与をやめた場合(FiO2 0.21)はPaO2が変化し、P/F値は300以下になることは十分に考えられます

 

おわりに

P/F値は主に急性期病棟で使用する場合が多いと思います。

しかし、その場合いくらP/F値が300以上だからといっても問題がない訳ではありません。

P/F値はあくまでも1つの指標として、リハビリを行う際はバイタルサインなどの指標をしっかりと把握し、安全に離床できるようにしましょう。

 

参考資料

実践!早期離床完全マニュアル