【肋骨骨折】治療法は自然治癒?治癒期間や診断方法、合併症を紹介します!

整形外科

底辺理学療法士、トリぞーです。

 

デイサービスのご利用者が転倒してしまい、肋骨を骨折していまいました

でも骨折と先生から言われただけで、何も治療はしていません

今回は肋骨骨折について勉強します

 

この記事では

肋骨骨折の原因

診断方法、治療方法

合併症

を紹介します。

 

肋骨とは?

 

肋骨とは胸にある骨であり、左右12本あります

1番上の第1肋骨は短く、幅も広くなっています。

2番目の第2肋骨は急に長さが増し、形は第3肋骨以降の形と似てきますが、第1、2肋骨は他の肋骨と区別されます。

 

第3〜10肋骨は大きさも似ており、長さも似ています。

第7、8肋骨がもっとも長くなります

 

第11、12肋骨は小さく、形も退化してようになっています。

 

 

肋骨骨折

 

肋骨骨折は主に胸部の外傷により発生します

日本での胸部外傷の原因としては交通事故での外傷が54.3〜73%と最も多いです。

次に転落・転倒となっています。

 

欧米では交通事故の次に多い原因として銃で撃たれたり、刃物で刺されたりだそうです

怖い…

 

転落の原因としては脚立からの転落や用水路への転落が半数以上を占めています

転倒では65歳以上の高齢者が52%となっています

 

また、長期の透析治療を行なっている患者のも肋骨骨折は多くなります。

ある報告では透析患者の12.3%に骨折が確認され、骨折部位で最も多いものが肋骨骨折となっています

骨折の原因としては咳・体動にようる小さな外力、血圧の変動や低血糖による転倒があります。

また、いつ骨折したか不明な場合も多いです。

 

骨折部位としては中位の肋骨が多く、肋骨骨折が骨癒合するまで約3週間程度となります

 

 

肋骨骨折の診断

 

肋骨骨折の診断はX線を用いることが一般的となっています

しかし、X線検査で肋骨骨折が判明する確率は必ずしも高いとは言えません

 

最近では肋骨骨折の診断に3D-CTを使用する場合もあります。

3D-CTで検査することにより、診断率も高く、血気胸・flail chestなどの合併症も発見しやすくなります

 

X線による検査では肺や心臓、肩甲骨、他の肋骨が邪魔をして診断が難しくなります。

3D-CTと比較してX線での検査では正診率は23.8%と言われています

 

肋骨骨折は中位の骨折が多いですが、X線検査での中位の骨折の正診率は9.1%と、もっとも低くなります

 

 

合併症

 

肋骨骨折には血気胸・flail chestなどの合併症を伴う場合もあります。

 

血気胸とは胸腔内に血液が溜まり、さらに肺から漏れた空気も胸腔内に溜まってします症状です。

 

flail chest(フレイル・チェスト)とは2カ所以上の肋骨骨折がある場合、骨折部が不安定となり息を吸うと骨折部位が凹み、息を吐くと突出する呼吸のことを言います。

 

 

治療

 

肋骨骨折の治療は80%以上が安静のみで、自然治癒を待つだけとなります

呼吸をする時に痛みがある場合は、ゆっくり呼吸をするとか、痛くないような姿勢をとるとか、そんな感じです。

しかし、血気胸などの合併症にはドレナージ陽圧換気というものが必要となる場合があります。

 

おわりに

 

今回は肋骨骨折について勉強しました。

肋骨骨折の利用者に対しては呼吸や動作時に痛みがないかを確認し、3週間は様子を見ながらリハビリを進めていきます。

また、呼吸時に骨折部位にフレイル・チェストが無いかも確認します!

今回覚えたので。

 

ドレナージや陽圧換気が必要な場合は出る幕なしですね。

 

参考資料

人体解剖学

3D-CTで診断した肋骨骨折の正診率

当科における胸部外傷例についての臨床的検討

長期透析患者の骨 関節障害と日常生活動作