・潰瘍性大腸炎の原因について紹介します。
・共通点は腸内細菌?
・腸内細菌は種類の多さとバランスが大切。
こんにちは、底辺理学療法士です。
以前、腸の検査で「潰瘍性大腸炎になりかけかなー」的な診断を受けました。
聞いたことあるし、まわりにも潰瘍性大腸炎の人がいたので調べてみると、
大変な病気なんだと知りました。
今回は原因不明とされている潰瘍性大腸炎の、原因について紹介します。
潰瘍性大腸炎とは
潰瘍性大腸炎とは免疫システムに何らかの異常をきたし、自分で大腸を攻撃してしまう病気です。
国の指定難病となっています。
症状は血便、下血、腹痛、発熱など。
腹痛では急に痛みが発生し、すぐにでもトイレにかけこみたくなるほどです。
痔の場合でも出血はありますが、潰瘍性大腸炎になると1〜3週間でも回復しないことがあります。
現状では完治しない病気であり、薬で症状を抑える治療がメインとなります。
症状がおさまっても繰り返すことが多くなります。
潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎の原因は食の欧米化やストレス、腸内細菌のバランスの乱れと言われています。
しかし、はっきりとした原因はわかっていません。
本や大学病院の研究を調べると、潰瘍性大腸炎の治療には共通しているものがあります。
それは腸内細菌です。
免疫システム
潰瘍性大腸炎は免疫システムのトラブルです。
人間の免疫システムは腸が70%をになっている。
ということは、潰瘍性大腸炎の原因は腸内細菌にある確率が高いといえます。
健康食品
潰瘍性大腸炎にいいと本で紹介されている健康食品には、腸内細菌に関するものが多くあります。
マヌカハニーはその1つ。
マヌカハニーには普通のハチミツと異なり、メチルグリオキサールが多く含まれています。
メチルグリオキサールには悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすはたらきがあります。
腸内細菌を増やす健康食品にはメタバリアや酵素青汁なども紹介されています。
この2つも腸内細菌を増やすあたらきがあります。
ササロン、アルカロンなどのサプリメントには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は腸内細菌にとっては大切なエサ。
腸内細菌を維持するには必要な栄養素です。
100%のグレープジュースや野菜ジュースも食物繊維が含まれており、潰瘍性大腸炎の症状を抑える効果が紹介されています。
腸内細菌が増えたり、食物繊維を含む健康食品を摂取すると症状が抑えられることが多いようです。
逆にいうと腸内細菌が減ると症状が悪化すると考えられます。
大学病院の研究
順天堂大学では便移植療法という潰瘍性大腸炎の治療法を研究しています。
便移植療法は、健康な腸内環境を持つ人の便溶液を大腸に移植する治療法で、
抗生物質により腸内細菌をリセットし、便溶液を移植することで健康な腸内環境の再現を目指す研究です。
日本ではまだ研究段階ですが、7割が改善したとの報告があります。
潰瘍性大腸炎の研究では、患者は腸内細菌が減っており種類のバランスも崩れていることがわかっています。
健康な腸には腸内細菌の種類が多く、バランスよく存在している。
しかし、潰瘍性大腸炎の腸にはパラバクテロイディス属という腸内細菌がほんとんどを占める結果が報告されています。
このように大学病院の研究でも潰瘍性大腸炎の治療に腸内細菌が注目されています。
まとめ
今回は潰瘍性大腸炎の原因について紹介しました。
・潰瘍性大腸炎は免疫システムの異常。
・腸は免疫システムの70%をになう。
・効果のある健康食品や治療には腸内細菌が共通している。
潰瘍性大腸炎の原因に腸内細菌が関係していることは明らかですね。
症状を抑えるためには薬を飲み続け、食事の制限が必要とされています。
食事に関しては消化にいいものというより腸内細菌を増やして、維持する食事を意識することが大切だと思います。